SDGsへの取り組み

ハルナグループ SDGs行動宣言
ハルナグループは、市場と顧客の変化に迅速に対応し、現在の顧客と新たな顧客に高品質な飲料製品の開発・製造・物流を通じて、顧客と消費者が感動し満足する価値の創出を継続していくことをグループの使命として活動してまいりました。私たちはこの活動をより強化するために、皆様の暮らしや社会全体を最適化した未来社会の実現を目指した経団連の企業行動憲章に賛同し、Society 5.0*の実現を通じたSDGsの達成に向けて取り組んでまいります。
*Society 5.0:日本が提唱する未来社会のコンセプト。サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、新たな未来社会。 狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱。
SDGs行動体系
SDGs行動体系
SDGsの社内浸透
「ハルナグループSDGs行動宣言」を採択し、ポータルサイトや社内掲示板、職場内回覧等で周知しました。
SDGs実務者会議において、各拠点・各部署から選出された委員が集まり、取り組み方法や目標を協議し、SDGs推進委員会に上程しました。
年始に行われる社員総会にて、SDGsへの取り組みの意義と、経営計画(ハルナビジョン)での位置づけを、CEO自ら説明しました。
冬季に行われる社内のビジネススクール(ウインタースクール)にて、各担当分野の代表が取り組み内容や、数値目標についてグループディスカッションを行いました。
具体的な取り組み
取り組み内容
関連するSDGsのゴール
【FSC®認証紙への転換】 法律を守り、管理された森林から提供される紙原料を使い、認証工場で加工された商品の使用を開始しました。
【ユニバーサル・デザイン】 ハルナグループから情報発信する様々な誌面に、ユニバーサル・デザインを取り入れています。
【寄付活動】 社会への貢献のため、国内、海外含めた視点で、毎年寄付活動を行っています。
【献血活動】 赤十字血液センター様のご協力のもと、献血車による献血活動を3拠点で継続的に実施しています。
【エコキャップ活動】 ペットボトルのキャップで世界の子どもたちを病気から守るエコキャップ活動に継続的に参加しています。
【河川、用水路の清掃活動】 国内4拠点(高崎市、みなかみ町、海南市、榛東村)において、環境保護活動として、毎年従業員が近隣河川、用水路、道路に出て、清掃活動を行っています。
【水資源の有効活用】 製造過程における使用水をリサイクルすることで、共有財産である水資源の使用量を削減しました。
【エネルギー消費の低減と再生エネルギーの活用】 既存設備の省エネタイプへの積極的な更新や、各種照明のLED化などにより、電力使用や燃料の削減をしました。
【障害者雇用の促進】 働く人それぞれにあわせた職場環境の整備と、業務の洗い出しによる調整で就業機会を創出する取り組みを行っています。
【災害時の飲料提供による被災地支援】 地域別のリスク分析と、災害想定に基づく配送シミュレーションを行い、物流体制の構築を目指しています。
【フードロスの低減に向けた提案】 賞味期限の年月表記や設定期間の延長、工場より排出されるお茶の絞りかすの再生紙への利用等に取り組んでいます。
【開発途上国とのパートナーシップ】 諸外国のパートナー企業に、当グループの生産、品質管理ほか様々な技術の供与を行い、現地の生産性を高める取り組みを検討しています。
社会貢献活動
■「FSC®認証紙」を使用した紙袋や会社封筒を作成 ハルナグループは、環境保全・社会性の観点から、国際的な森林認証機関である『FSC(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会) 』の活動に賛同し、適正に管理された森林およびその他の管理された供給源からの原材料で生産されたFSC®認証紙を使用した紙袋や会社封筒を作成し、使用を開始いたしました。
■ユニバーサル・デザインとカラーセラピストの活用 メディア・ユニバーサル・デザインの知識を正しく理解したアドバイザーで、カラーセラピスト養成インストラクターという色彩の専門家が、SRRや会社概要案内を作成しております。障害の有無や年齢、性別、人種などにかかわらず、より多くの人々に見やすいようにデザインをしております。昨今では少子・高齢社会への新たな対応策として急速に広まり、さまざまな環境や製品に、この考え方が応用されております。その中でも「視覚情報」に特化したものがメディア・ユニバーサル・デザインです。
■国際NGO国境なき医師団への寄付 紛争や自然災害の被害者や、貧困などさまざまな理由で保健医療サービスを受けられない人びとなどへ、地球環境保全や次世代育成支援を目的に、さまざまな活動に寄付など経済的支援を行っています。
  ■病院へ飲料を寄贈 新型コロナウイルスの感染が世界中に拡大していた年には、治療にあたる医療従事者を労い、ヨーロッパでは社会貢献活動の一環として、スペインバルセロナの病院へ飲料を寄贈いたしました。
  ■新型コロナウイルス感染拡大により群馬県へマスク寄贈 新型コロナウイルスの感染拡大でマスク不足に直面していた医療施設や介護施設を支援するため、ハルナグループはマスク2,000枚を寄付いたしました。
   ■SDGs私募債発行に伴う県民基金へ寄付 次世代を担う子どもたちの支援として「米山記念奨学金」や、環境保全助成の「ぐんま緑の県民基金」への寄付、大規模災害時には復興支援として寄付を行なっています。

■ウクライナへの支援としてミネラルウォーターを届けました ロシアのウクライナへの軍事侵略において、ウクライナ国民の皆様を支援するために、ハルナグループでは当社のミネラルウォーター「水の故郷」をポーランド経由で輸送し支援いたしました。
ウクライナをめぐる状況が一日も早く平和に解決し、被災された方々の生活が戻されることお祈り申し上げます。
■献血活動 2009 年度から群馬県赤十字血液センター様のご協力のもと、献血車による献血活動を開始し、2022年度までの累計で 1,608人の献血を実施いたしました。今後も定期的に続け ていきます。
■エコキャップ推進活動 ペットボトルのキャップで、世界の子どもたちを病気から守るエコキャップ活動に参加しています。2022年度までの累計で1,128,492個のキャップをNPO法人エコキャップ推進協会に寄付いたしました(キャップ860個でポリオワクチン1人分。これまでの累計はポリオワクチン換算で、1312.2人分)。
■地域清掃活動 4拠点(ハルナ・タニガワ・和歌山・榛東)では地域環境保護の一環として、工場横の河川・用水路や道路の清掃活動を行っています。
ハルナグループ SDGs行動宣言
環境経営
ハルナグループでは、“環境”を経営上の重要なテーマの一つとしています。生産活動で使用する燃料や電力、および水資源の使用を節減するとともに、産業廃棄物の排出量削減及びリサイクル化、社会貢献活動を含めた環境経営の活動を積極的に進めております。

「ハルナグループSDGs行動宣言」を発表したことで、“環境”に配慮した取り組みを強化しています。現在、気候変動による影響が現れてきており、災害や環境問題が大きな問題になっております。

ハルナグループでは、地球温暖化に関わるエネルギー利用の改善を重要な課題と位置づけ、環境への負荷低減の考えからボイラー燃料を重油からLNGや都市ガスへ燃料転換してきました。また継続してボイラーのより効率的な運転改善、蒸気を使用する熱源からの放熱ロス削減対策、生産設備の運転効率改善による電力使用量の削減、高効率な電力機器への更新などを行っております。

 また海洋プラスチック問題についても取り組みを進めています。脱プラスチック化や環境配慮型素材への切り替えのため一部リサイクルボトルやラベルレス生産を実施、自社製品の一部にボタニカルインキ(植物由来成分を含有する環境配慮型インキ) の使用を行っています。これまで継続してきた廃棄物への対策と合わせて、活動を強化しています。

これからも環境の負荷低減に取り組み持続可能な社会づくりに、社員一丸となって取り組んでまいります。
環境負荷低減への取り組み
ハルナグループは持続可能な社会を目指すために 環境にやさしいラベルレス商品やボトルの軽量化を進め 脱炭素化による環境負荷低減を取り組んで参ります。
■ペットボトルの軽量化 商品容器(PET:ポリエチレンテレフタレート)の使用量低減によるCo2排出量の削減に取り組んでおります。
■商品のラベルレス化 商品に付随しているラベルのプラスチック素材をなくすことによるCo2排出量の削減に取り組んでおります。
エネルギー使用改善対策の取り組み
環境
目標
エネルギー消費(電力・ボイラー燃料・CO2排出・水資源)
前年度比単位-1%以上低減
■電力使用量の削減
  • 第3アイスビルダーの冷凍機6台→2台停止し、間引き運転をすることで電力使用量を削減。
  • 工場内や敷地内の照明をLED化
■ボイラー燃料使用量の削減 RO純粋装置の供給原水23℃(処理水温度16℃を蒸気加温)を20℃に引き下げることで蒸気使用料を削減
■CO2排出削減
  • 工場における燃料を重油や灯油からLNG、都市ガスへ転換
  • 工場設備の稼働効率の改善、省エネルギー対策
    2021年度CO2排出量原単位(kℓ/CO2-kg):
    2014年比で 約26.65%の削減。
■水資源の有効活用
  • 冷却水の再利用化・排水の適正管理による水質確保
  • エネルギー戦略委員会の定期開催(毎月)、省エネ提案に基づく改善の実施、蒸気・エアー・水・漏れパトロールの実施。
  • 「節水対策」(ハルナプラント)
    軟化装置の制御を変更し、オーバーフロー水を更に有効活用することで、ボイラーに使用する井水使用量の削減を実現。
持続可能な消費形態の実現
目標
廃棄物量の削減 前年度比1%以上
2030年度リサイクル(再資源化)率99.9%
■排出廃棄物量の低減 合計6,204トン
原単位0.192kg/ケース
前年比3.0%減少

■環境配慮資材への取り組み・リサイクル化の推進
  • リサイクル率
    2019年度92.7%
    2020年度99.9%目標達成。
    2021年度99.93%まで向上
    リサイクル品目:茶葉・ペットボトル・珪藻土・汚泥・段ボール・ドラム缶・一斗缶・紙類など
  • 自社製品Lecafeを既存ラベルからバイオマスラベル使用へ切替
  • リサイクルレジン使用ボトルへ変更 3R活動
再生エネルギーの活用
ハルナプロデュース株式会社のハルナプラント、タニガワプラント、和歌山プラントで自家消費型太陽光発電システムによる再生可能エネルギー電気の供給を2023年2月より開始しました。
国内工場3カ所それぞれの屋根に自家消費型太陽光発電システムを設置し、オンサイトPPAモデルを採用したことで、再生可能エネルギー電気の使用が可能となりました。年間発電電力量は合計約137万kWh、発電した電力の全量を自家消費することで、合計603トンのCo2排出量を削減できる見込みです。
太陽光発電システム導入に関わる初期投資が不要であるほか、電力需要の変動や燃料問題に左右されない長期にわたる安定電源の確保にもつながります。また、定置用蓄電池を併設しており、停電時にも太陽光発電システムから必要な電力を供給することができるため、脱炭素化とBCP対策の両方に対応しています。
※PPA(Power Purchase Agreementの略:電力購入契約)
環境会計 実績
※ハルナプラント、タニガワプラント、和歌山プラントの合計値です。
環境会計 2021年度の実績